スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告
狐と退魔士 森を出る前日と森を出る朝。
今までの話が全部mixiなので本来ならmixiの方に載せるものなんですが
長いので携帯でうっかり開いたらイラつくだろうな、ということでここで。
話が完結次第消します。

そういう訳でブログの方しか知らない皆様には済みません。
これまでのあらすじは説明しません、気になる方は個別に
考えてください。(きっとその方が良い話になるに違いない)

あと著作権は放棄してません。

では追記でまぁそんな感じの文章が出ます。
*森を出る前日*
妖の寿命は長い。そしてそのほとんどがある一定のところで外見の成長も止まるという。
狐もその部類で、彼の場合は人間で言うところの20代前半程度で成長が止まっている。

長命と若さを約束された種族。

「…何だって?」

狐の言葉は、俄かには信じがたいものだった。
先だって、王が放った刺客が狐を襲ったときの事、狐は自らの内に封印していた力を
放ち、退魔士を守るために使った。
だがそれで力を使い切ってしまった為、自分はもう長くは生きられないと言ったのだ。

力を使い切ってしまえば、ただの人間と同じ。
外見の年齢はほぼそのままだが、命の残りは、およそ20年から30年だろうと。

「使い切るって、そんな事があるもんなのか」
「私の種族にとって、力とは命そのもの。力を使えばその分だけ命が削られる。
それでも長命と言われるのは闘うことがほとんどない種族だからだ。
それに私は元々力の制御がうまく出来ていなかった」

力を使い切ってしまったのも、その未熟さ故だとさっぱりとした調子で言う。

「じゃあお前は俺の所為で」
「…それは違う」
「でも」
「私はお前と同時に自分の気持ちを守りたかっただけだ」

退魔士を死なせたくない、守りたい。
…まだ一緒にいたい。

狐が退魔士を庇ったのは退魔士の為だけではなく
そこに派生した狐自信の気持ちを守るためでもあった。

「…お前と一緒に生きて、死ねるのだから。私はこれでいい」

この結果こそ自信が望んだものなのだ。
そう言って微笑んだ狐の腕を掴み、強く引き寄せた。

「ごめん。ごめんな…。―――ありがとう」

狐を胸に抱きながら、退魔士はそっと涙を零した。
それは狐の明るい茶色の髪を微かに濡らした。

*森を出る朝*
翌朝、2人で揃って彼の墓に手を合わせた。
狐は小さな墓石をそっと撫で、たった一言
「いままでありがとう」
と言った。そのたった一言で想いのすべてが伝えられた訳ではないにしろ
この2人の間に言葉は不要なのだ。

退魔士はこの様子をただ無言で見守って、狐が先に戻るのを見届けてから
もう一度手を合わせた。
死んでしまった狐の恋人であり、指針ともなった人物。
命がけで狐を守ったその人に、どうしてもかけておきたい言葉があった。

「…ごめんな、あいつを連れて行くよ。俺が言うのもおかしいけど
―――あいつを生かしてくれて、ありがとう」

思いのすべてを込めて深く深く、頭を下げた。

スポンサーサイト
[2007/12/01 17:59] | 日常 | トラックバック(0) | コメント(0)
<<道に迷うことおよそ3回、しかも目的地まで1キロ未満 | ホーム | みつばちマーチ&しゃばけ感想(ウザさ全開)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://jndrop.blog4.fc2.com/tb.php/87-91721389
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ロマネスク


のんびりまったり、時々悩む。そういう日記です。

プロフィール

えりぃ(CN)

Author:えりぃ(CN)
東海地方でコス活動中。
絶望先生ヤバイ。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。